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仕事と介護の両立コラム 仕事と介護の両立研修は生活軸で構成する

2022.11.30


先日HRカンファレンス2022秋に出展させていただきました。たくさんの方にご参加いただきました。
改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。
また、受講後のアンケートにもご協力いただき、心より感謝申し上げます。

今回は、弊社が実施している「仕事と介護の両立セミナー」受講後アンケートを見つつ、仕事と介護の両立は生活軸で構築する重要性をお話します。

生活軸で情報発信に「なるほどな」と思いました

HRカンファレンスでは、仕事と介護の両立研修を企画するのであれば、制度を軸にしたものではなく生活を軸にした研修を企画するといい、と提案をしました。

生活するのは人ですから、仕事と介護の両立研修は「対象者別」がベストなのです。

働く介護者にとって、仕事も介護も生活、人生です。その自分の生活において、時間的・心理的・肉体的・経済的にうまくいかないことは、介護があろうがなかろうが誰にでもあります。

そのうまくいかないことに対して
●「どうしたらうまくいくのか」
●「どうしたら自分らしい生活が営めるのか」

これを考えて行動することが「仕事と介護の両立」です。

行動するにあたって選択肢を残しておくことも重要です。例えば次のような選択肢があります。
●右に行くのか左にいくのか
●一人でいくのか誰かに頼むのか
●何かを使うのか使わないのか

しかしわからないことがわからないので、選択肢が見えなくなる。これがケアラーの特長と言えるでしょう。
どのように行動したらいいのか、どうやって道具(制度)を使ったらいいのかわからない人に対して、道具(制度)だけ渡しても使いこなせないのは当然です。

弊社がなぜ生活軸で研修を構成することができるのか

私は新卒から介護転職するまで15年間、大手企業並びに途中で転職した中規模企業で勤務しました。会社員の生活を、身をもって知っています。

25歳の時には、就業時間中に父が倒れたと連絡が入り、仕事を先輩たちに任せて父の病院に駆け付けた経験などもあります。(残念ながら、父はそのまま帰らぬ人となりました)

現在は研修講師であり、キャリアコンサルタントでである私が会社員目線を持っているので、次のことを実体験ベースでお話しできるのです。
●受講者の見える景色を軸に介護の準備や介護がはじまったらとるべき行動
●仕事と介護の両立の工夫
●となりの席の方に家族介護がはじまった時の対応

統計や机上の空論だけではない、実体験に基づいた「わかりやすい」という声を頂ける研修を企画しております。

弊社の研修満足度が97%の理由

弊社の研修満足度は「大変満足」「満足」を合わせると、約97%です。(2020年から2022年8月までの研修アンケート結果による)

なぜ、受講者が満足してくださるのか。
それは、私が介護経験者であることが大きいでしょう。

参加者の感想を一部紹介させていただきます。

●「介護中の講師だから説得力が違う」
●「介護中なのに、といったら語弊がありますが、凄く元気な講師で勇気をもらいました」
●「介護は自己犠牲がつきものだと思っていたけど、自分ファーストでいいという言葉が刺さりました」

特に「説得力」という言葉はたくさんいただいてきました。そして、弊社のミッションの一つである「介護経験の価値化」において、受講者からの感想こそがまさに「介護者の経験や声は価値がある」ということを証明してくれています。

弊社の研修並びに、相談対応情報提供を受けるとどうなるのか

弊社のコンサルティングとしては主に、研修と介護相談・情報提供窓口があります。
その両方の効果としては「行動が変わる」ということです。

研修受講者の気持ちの変化としては、次のようになっています。


「仕事と介護の両立はやれそうな気がする」「不安はあるがやれそうな気がする」と前向きな気持ちに変化していることがわかります。

また、受講後アンケートの感想には次のような声を頂きます。
●「両親が在住の地域包括支援センターをすぐに調べブックマークしました。ありがとうございました。」
●「早速、地域包括支援センター調べて、家族LINEグループで共有しました。」
●「セミナーの話を親にしたら、施設に入るお金は自分で用意してあるから心配しないで、って言われて、ありがとう、と言われました。親がそこまで考えているのを知らなかったのですごくいいきっかけになりました。」
●「久々に先生の研修を受講しました。数年前に受講した和氣先生のセミナーで、地域包括支援センターのワードがあったので、実際スムーズにすべての手続きが出来た事を思い出しました。」

これらを見る限り、受講者が研修後に自発的に行動していることがわかります。

また、介護相談の対応をしていると、行動を変化させたことで結果が変わったという言葉もいただくことがあります。
●「先生の言ってた通り、転院の話でした!先生のアドバイス通りやったら、ワーカーとスムーズに話しができました。」
●「今回親身なアドバイス、情報をいただいてちょっと落ち着いて前向きに対処できる気がしてきました。情報や対策をいくつもっていると安心できるし、方向がわかってきます。」

だからといって、むやみやたらに行動を促すのではありません。
限られた時間の中で効率的に行動することで、仕事に集中できるようになる、という支援をしています。

従業員の生活の質を上げましょう

家族にとっての介護は生活です。働く者にとって、仕事も生活です。
24時間365日という限られた時間のなかで仕事と介護に関わることは、生活・人生そのもの。

その人生の中における仕事という時間を、より豊かな時間になるように、弊社では社外総合相談・情報提供窓口を始めました。
従業員がモチベーション高く仕事に向き合ってくれることは会社にとっていいことしかありません。
従業員の生活の質を上げて、定着率を上げて離職を防ぐ、そんな仕組みを提供いたします。

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