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セミナー実績

8月30日 「暮らしびと大曽根健康講座」家族介護者が抱える問題と支援の実際@オンライン(ZOOM)

2020.09.10

「暮らしびと大曽根」健康講座~家族介護者が抱える問題と支援の実際~というオンラインイベントで
「新型コロナウィルスと家族介護 ケアラー支援の新手法 オンライン支援」というお話をさせていただきました。

北は北海道、南は広島まで、全国各地からご参加下さり、総勢40名ほどで介護者支援について考える機会を頂きました。

~以下は私の参加レポートです~

「介護者の不幸は選択肢が見えなくなること」だと思っています。選択肢とは情報です。
介護に関わる情報はたくさんありますが「わからないことが、わからない」ので調べる由もない、という厳しい現実があります。
介護者支援もその一つです。「介護者支援」という概念があることを知らなければ、検索する由もなし、ということです。
一方で、介護者支援は必須の社会課題です。情報の欠如や介護の抱え込みなどで、痛ましい事件事故に発展することがあります。
ちょっとの繋がり、ちょっとの声掛け、ちょっとの手助けで、笑顔のある生活をとり戻ずことはできます

ケアラーは要介護者の付属ではありません。「介護をしているケアラー」を見るのではなく「目の前にいるひとりのひと」を見てほしいと願っています。
そのためにも、要介護者にケアマネジャーがいるように、ケアラーにもケアラーマネジャーが必要性を強く感じています。

私は「働く」と「介護」をキーワードにした介護者支援をしておりますが、厚労省の薦めている「キャリア支援」に他ならないとも感じています。
毎日べったりな関係でなくてもいい、自分の都合でマネジャーを頼りたい、時には、マネジャーから声掛けが欲しい、
そんなわがままな距離感を模索して作ったのが「ケアラーズコンシェル」です。
AIではありません。血の通った心に響く言葉を届けています。
それが文字でも声でも、顔が見えても見えなくても、オンライン支援という選択肢があることがケアラーの安心感につながっていきます。

繰り返しますがわからない事がわからないので情報収集が極めて困難な家族介護です。
「暮らしびと大曽根」健康講座にご参加くださった皆様には、皆さん自身が情報源となり、アンテナをはって声をかけて差し上げる、そんな一歩を踏み出して欲しいと願っています。
そして何かに躓いている方がおられましたら「ソーネおおぞね」に行くといいよ!「手軽にケアラーズコンシェルに登録してもいいかもね」と教えて差し上げてください。
あなたのその経験が誰かのためになります。
ありがとうございました!

参加者の声

私は介護経験がまだありませんが、介護について知っておくべきという気持ちが強くなり参加しました。
和氣さんのお話しを聞いて、「介護される側への直接の支援」と、「介護している家族への支援」は全く別物なんだなと始めて知りました。
家族に代わって要介護者を支援することが「家族への支援」なのだと思っていたら全く違いました。
物理的な支援だけではない、心の支援がとても大切なのですね。
ケアマネージャーと同じように、ケアラーマネージャーが必要という和氣の言葉にハッとしました。
「お母さんではなく、私のことを見てくれる人が欲しかった」
これは多くの介護者の心の声であり、自分自身も介護が始まったら同じことを感じるのだろうと思いました。
介護保険制度は要介護者のための制度であり、介護者のための制度ではないので、介護者になったら自分のためのことは自分で情報を探すしかないのだということ、しかし、普段介護についての情報に触れることが少ないため、まずどこで何を聞けば良いのかすら分からないと思いました。
和氣さんが、介護者の会の存在を知るのに7年もかかっだと聞いて驚きました。
介護は家の中で起こるプライベートな事なので外からは分かりにくく、自然に支援の手が届くことは難しく、「教えて」「助けて」をどこにまず言えば良いのか、先輩たちとはどこに行けば繋がれるのかを知っておくだけで随分違うのだと思いました。

松岡さんのお話を聞いて、有償ボランティアを継続することは何と大変なことかと驚きました。
高齢者のお出かけに付き添うことは、高齢者ご本人にもご家族にも大切なことですが、それを担う方々の好意と使命感に支えられている仕組みなのだと知りました。
こういう取り組みは今後どの地域でももっと大切になっていくはずなので、有償ボランティアの方々の尊い取り組みを地域で支える仕組みが大切だと思いました。

小菅さんのお話は、和氣さんのお話の後だったのでよく理解できました。
コロナ社会になり、人と繋がることが難しくなりましたが、それをどうやって乗り越えるのかを、先人の方達が知恵を絞って実践して下さっていることがよく分かりました。

今日のセミナーを聞いて、正体の見えなかった介護への不安が軽減したとともに、先人の皆さんの尊い活動を知り本当に頭が下がりました。
これからの社会にとってすごく重要な取り組みで、自分も知ったことを広めていきたいと思いました。
どうもありがとうございました。

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