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仕事と介護の両立コラム 介護崩壊を防ぎましょう~「いま」を確認しましょう

2020.04.22

働く介護者の皆様へ

新型コロナウィルスによる生活の影響は短期決戦だと、誰もが思っていたし、そのように願っていたと思います。
もちろん私もその一人です。

でも、もしかしたらインフルエンザのように「新しい感染症」という類で、
今後の人生の中で、付き合っていく可能性のある病気になる気がしています。
だから、少し長い目で要介護者の生活、自分の人生を考えてください。

仕事と介護の両立には介護サービス利用が前提です。
介護サービスの利用控えは介護崩壊につながり、それは結果として仕事と介護の両立を不可能とし、
皆さまの生活崩壊へと繋がる可能性があることを今一度ご認識ください。

 

★★働く介護者の皆様、以下の視点で介護環境をチェックしましょう★★

介護事業者と事業所方針と現状の確認をする

□介護事業者の感染拡大防止対策の確認
□介護事業者によるサービス利用制限の意向の確認並びに事業所休業の場合の対応の確認
□家族としての感染拡大防止対策および感染時の連絡手順の共有

高齢者の生活リズムは崩さないように注意する

□介護サービスの利用は極力継続する
□介護サービス利用時にはマスク着用が望ましい
□介護サービス利用終了後の手洗い・手指消毒の徹底

自分が感染源であることを自覚する

出来る限り高齢者に近づかない
□外出をしなくてもいい方法を考える
□毎日の検温
□外出時はマスク・手袋・めがね着用
□高齢者宅に入る時は、玄関で着替えて、手指消毒の上、入室し、洗面所に直行して手洗い、綺麗なタオルで水分を取ってから、手指消毒をする。なお、玄関はしばらくの間換気する

「もしもの時」の対策を考えておく

ケアマネジャーとご家族ご親族ともに以下の対策を考えておく
□自分が感染した時(感染を疑う症状の時)の対応
□要介護者が感染した時(感染を疑う症状の時)の対応
□利用している介護サービス提供事業所が営業停止した時の対応

高齢者虐待並びに自傷行為防止

□無自覚でも平時以上の強いストレスが掛かっていることを自覚する
□1日1回程度は家族以外と話をする
□ケアマネジャーと相談の上、介護サービスを一時的にでも増やし、物理的に離れる時間を意図的に作る
□強いストレスを感じたときは、自室・トイレ・お風呂または自家用車所有の方は自家用車など、一人になれる空間に一時避難

仕事をする

□在宅勤務は「介護時間」ではなく「勤務時間」であることを強く意識する
□朝夕の業務報告は電話等を利用することで、外部との接点を意図的に作る

介護スタッフとの会話を大事にする

□挨拶は笑顔で
□感謝の気持ちを言葉で伝える
□事業所の方針や状況が日夜変わるので、情報収集に努める

事業主の皆様にご協力いただきたいこと

仕事と介護の両立には、事業主の理解・協力が必須です。
介護離職を防ぐためにも以下の点についてご協力いただきたく存じます。
①従業員の家族介護の有無ならびに実態の調査
②家族介護を負担している従業員の在宅勤務指示
③家族介護を負担している従業員へ上記の情報提供
④健康保険組合や産業医などの健康相談窓口の周知徹底

文責 和氣美枝

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