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仕事と介護の両立コラム 経営者から両立支援についてメッセージを発信することの有効性

2018.07.03


企業のトップから、自社の仕事と介護の両立支援についてメッセージを発信されることの有効性を解説いたします。

共に考え、共に取り組む

2018年4月に、日本経済団体連合会より、仕事と介護の両立支援および介護離職防止への取組みに関してまとめられた「仕事と介護の両立支援の一層の充実に向けて~企業における「トモケア」のススメ~」が公表されました。
「介護のあり方を『共に』考え、仕事との両立に『共に』取り組む」通称「トモケア」が全体の基本理念として掲げられており、仕事と介護の両立、介護離職防止への取り組みは、介護の当事者だけが考えたり抱えることではなく、企業も従業員も双方で共に考え取り組む必要性があり、共に進めていかれること推奨されています。
近年、超高齢化社会を目前に控え、また少子高齢化が進む我が国において、増え続ける高齢者介護への課題に対する取り組みについては、制度整備そして介護を担うマンパワーの問題まで多岐にわたる現状があることは日々メディアなどでも度々報道されていますが、仕事と介護の両立支援や介護離職防止への取組みについては、企業の規模に関係なくもはや必須であり、全社をあげて社会全体で考え、取り組んでいかれるべき課題でなのです。

従業員へ経営者の考えを伝える

この「トモケア」の考え方や取り組みを推進される中で、大切とされていることの一つに、企業トップからのメッセージの発信があります。
これは、自社の従業員に対し、その企業のトップが、仕事と介護の両立支援、介護離職防止への取り組みについて、自社の取組みの方針や目的を打ち出すにあたり、企業のトップ自らが自身の言葉でメッセージを発信するということです。
企業のトップ自らメッセージを発信することで、従業員に対し仕事と介護の両立支援や介護離職防止への取り組みについて目的や意義が定着し、その後の具体的な支援や取り組みの展開がしやすくなることが考えられます。
メッセージを受け取る従業員においても、勤務する企業の仕事と介護の両立支援や介護離職防止への取り組みが、我々従業員が活用できる対策であるとより現実的に受け止められやすい印象になるかも知れません。
また、企業内に限らず、もし企業のトップから発信されるそのメッセージが企業外にも公表されることがあれば、自社の仕事と介護の両立支援、介護離職防止への取り組みについて、社会全体に対し公表することになり、企業外からの自社への信頼を得たり、従業員へもメッセージへの理解がより深まりさらなる安心感の確保にも繋がるのではないでしょうか。

メッセージとして大切なこと

では、企業のトップ自らが発信するメッセージにおいて、特に大切なことはどのようなことが考えられるでしょうか。
もちろん、自社の仕事と介護の両立支援、介護離職防止への取組み内容を明確に提示することも内容としては考えられるかも知れません。具体策の提案は、メッセージの受け手である従業員にとっても、関心の寄せられるところでしょう。
しかし、ここで重要なのは、それら取り組みの具体策もさることながら、従業員に対し、まず介護そのものを「自分ごと」として捉える意識づけです。
超高齢化社会を迎える我が国において、また介護が往々にして家族の誰かが何らかの病気や障害などを患うことを原因に起こることから、従業員の誰しもに起こり得る可能性があるという意識を持ってもらうことが重要なポイントになります。
また、いざ介護がはじまると、その介護者となった従業員自らが主体的に仕事と介護の両立に向けて体制構築を行っていくことも、従業員の心構えとして意識を向けておく必要があるでしょう。
それらを意識した中で、企業として、「トモケア」の理念である「介護のあり方を『共に』考え、仕事との両立に『共に』取り組む」ことを企業と従業員一緒に進めていくという企業の取組みに対する意思や考えを明確に伝えることが有効かと思われます。

企業も従業員も共に取り組む意識

上記のように、企業のトップが自社の従業員に対し、自社の仕事と介護の両立支援や介護離職防止への方針や目的を、トップ自らの言葉で発信することはとても有効です。
これまでの、企業における女性活躍や介護問題以外での働き方改革への取組み実績においても、その有効性は明らかであると言えます。
そして、その発信されるメッセージの中で、従業員自身においても、自らが介護者となるかも知れない可能性に対する意識づけを行うこと。
また、仕事と介護の両立支援、介護離職防止への取り組みが、企業または従業員どちらか一方の課題ではなく、あくまで双方で共に考え共に取り組んでいく必要性があり、仕事と介護の両立支援、介護離職防止において、そのような考え方が重要であるということを双方で確認することも出来ます。
企業のトップから発信されるメッセージを、従業員に向けて、そして社会に向けても有効に活用しましょう。

参照

一般社団法人 日本経済団体連合会
仕事と介護の両立支援の一層の充実に向けて
~企業における「トモケア」のススメ~
第2章 仕事と介護の両立支援の進め方
Ⅱ.「トモケア」推進に向けて
1.経営トップからのメッセージの発信
http://www.keidanren.or.jp/policy/2018/034.html

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