平成29年度版 仕事と介護の両立支援事業

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2018.04.03


仕事と介護の両立について発行された冊子をご紹介し、日頃から制度について情報収集を行うことの有効性を解説いたします。

仕事と介護の両立支援事業

厚生労働省・平成29年度仕事と介護の両立支援事業より「仕事と介護両立のポイント ~あなたが介護離職しないために」が発行されました。
介護離職の未然防止と、働きながらの介護をされている方の継続就業を促進するために、厚生労働省より三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が委託を受け実施されている事業です。
今回発行された平成29年度版は、①仕事と介護の両立のポイント、②両立の取組例、③介護保険制度や育児・介護休業法における両立支援制度についてまとめられた「概要版」と、概要版の内容に加えて、実際に介護をしながら働いている仕事と介護の両立の事例集を掲載した「詳細版」が作成されました。
これから介護を始める方、おおまかな概要を知りたい方などに向けた概要版と、すでに介護がはじまり様々な仕事と介護の両立の形をじっくり参考にしたい方などに向けた詳細版となっており、前年度のものに比べさらに読みやすく、活用しやすい内容になっています。

様々な立場の方にむけて

また、平成29年度版の特徴としては、これから仕事と介護の両立がはじまることが予想され、まず何を行う必要があるのか、どのような心構えをすればよいのかという初期の段階の方、すでに介護がはじまり具体的な仕事と介護の両立のための情報が欲しい方など、
働きながらの介護を担う(または担う予定の)当事者の方への内容となっていることはもちろん、
ケアマネジャー等の介護の専門職の方、または企業内で自社の従業員に対し仕事と介護の両立支援を考えたり、介護離職防止に取り組む中心的な役割を担う人事労務担当者の方など、働きながらの家族介護を担う当事者の方以外へのアドバイスにもなっています。
介護の専門職の方や人事労務担当者から、働きながらの介護を担う当事者への情報提供ツールとしても活用できるようになっており、介護の相談窓口となる方々も含めた「仕事と介護の両立を考えるすべての方」向けとなっています。

実際の介護事例を参考に

先で述べたように、「詳細版」には、「概要版」の内容に加えて、10名の方の仕事と介護の両立に関する実際の事例が紹介されています。
各事例には、「働き方の工夫と両立支援制度等の利用状況」「介護に関わるサービスの利用状況と介護者自身が担っている介護」「仕事と介護の両立実現のための周囲との連携状況」「会社の両立支援制度、介護保険制度等を活用した両立のポイント」などについてまとめてあります。
要介護者と介護者の同居・別居・遠距離介護などいくつかの介護形態や、介護者の職種や年齢・性別、また要介護者が患っている疾病や介護保険の要介護度においても、様々な介護状況が紹介されています。介護者と要介護者それぞれの1週間のタイムスケジュールについても、視覚的にわかりやすく図表で掲載されており、各事例の仕事と介護の両立生活がイメージしやすくなっています。
事例紹介のはじめに、おおまかな事例概要が掲載されていますので、自身の仕事と介護の両立や支援者としてどなたかの両立支援を考えるとき、より近い状況の事例をまずは参考にしてみるのも良いかも知れません。

情報収集は積極的に

家族介護は、概ね家族の誰かが何らかの病気や障害を患うことからはじまります。
もちろん、病気や障害を患うことは決して喜ばれないことですし、可能であればそのような状況は起こらずに家族が健やかで穏やかな日々であって欲しいと誰もが願うことでしょう。
しかしながら、加齢や何らかの原因をきっかけに、家族の介護は突然はじまります。
そして、その可能性は誰にでもあり得ることです。超高齢化社会を目前に控えた我が国では、高齢者介護、介護者支援、仕事と介護の両立について国をあげて取り組まれ、介護保険制度、医療保険制度、そして仕事と介護の両立支援制度など、どの制度においても制度整備が急がれています。
しかし、どれも必要なこととはいえ、制度整備が進められるにつれ改善されていくことはもちろんですが、内容がより複雑になり一個人がそれを十分に理解し使いこなすにはなかなか困難を極めるのも現状のようです。
また、制度整備が進められるたびに、制度の情報は増える一方ですから、情報を得たり、得た情報を整理したりすることも一段と大変になります。
とはいえ、制度整備が進められるということは、自身の介護や仕事と介護の両立に活用できる制度も増えると考えることも出来ます。
いつ始まるかわからない介護についてあらかじめ情報収集を行い備えたり、自身の家族介護をイメージしておけば、介護に直面しても慌てずに冷静に取り掛かることが出来るかも知れません。
また、様々な情報を得ることで、自身の家族介護や仕事と介護の両立をいつでも見直すことが出来るかも知れません。
現在、「介護は情報戦」とも言われるほどです。発信される情報には出来るだけアンテナを張り、家族介護、仕事と介護の両立にぜひ活かしましょう。

参照

厚生労働省 仕事と介護の両立支援
【3】仕事と介護 両立のポイント・事例 (労働者向け)
仕事と介護 両立のポイント あなたが介護離職しないために
「概要版」
「詳細版」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyoukintou/ryouritsu/model.html

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